建築パースを外注するには?必要な資料・初稿の確認・見積もりの比べ方
内容更新: / 株式会社H&Tグループ 編集
施主への外観提案や、竣工前の販売広告に使う一枚。工務店・設計事務所・不動産会社の担当者に向けて、手元の資料でどこまで頼めるか、確認と費用のポイントを整理します。
この記事の対象:施主提案や販売広告用の建築パースを外注する、工務店・設計事務所・不動産会社の担当者
先に押さえたいこと
- 建築パースの外注は、手元の平面図・立面図・配置図と未確定の仕様を共有するところから始められます。
- 外構・家具・カット数・修正条件まで揃えて見積もりを比較し、初稿で形と構図を確認します。


完成写真がないとき、何を見せればよいか
注文住宅の提案では、間取りが同じでも外壁の色、窓の大きさ、木の使い方で印象が変わります。図面を読み慣れていないお客様に、線だけでそれを想像してもらうのは簡単ではありません。建築CGの役割は、実在しない完成写真を装うことではなく、検討している内容を同じ視点で確認できる状態にすることです。
たとえば外壁二案を比べたいなら、建物の形、カメラ、天候を揃え、素材だけを変えます。一方、販売広告では入口や庭も入れ、暮らしを想像できる構図にする。同じモデルでも、設計打合せと広告では必要な画像が異なります。最初に「誰が、何を判断するための一枚か」を決めましょう。
新しく図面を書くのではなく、手元の資料を共有する
平面図・立面図・配置図、外壁や窓の仕様があれば、まずその資料を共有してください。図面をお客様に一から描いていただくという意味ではありません。改訂日が違う図面を混ぜないよう、どれが最新版か、どの仕様が未決定かを添えると確認が進みます。
図面が揃っていない段階でも相談できます。ただし、外観を正確に再現するには高さや開口の位置などの確認が必要です。制作側が不明箇所を洗い出し、設計担当者へ確認して進めます。CGの見積もりは建築設計の受託とは別です。掲載する自主制作住宅も、実在物件の設計・施工実績ではありません。
外構や家具は、見せたい場面に合わせて頼む
住宅全体を見せる広告なら、建物だけでなくアプローチ、庭、隣地との距離感も印象に関わります。外壁色を比較する打合せ資料なら、必要な面を読み取れる構図を優先できます。何でも細かく作るのではなく、お客様がどこを見て判断するかを共有すると、必要な範囲を選べます。
たとえば「玄関までの動線が分かる一枚」「窓越しにLDKの奥行きが見える一枚」は、準備する家具や植栽が異なります。図面にない家具・外構を参考配置する場合は、提案なのか確定仕様なのかを区別します。質感のCG表現は実物の色見本そのものではないため、材料の最終確認には実物サンプルも使ってください。
昼景と夕景は、伝えたい内容で選ぶ
昼の画像は外形、色、周辺の見通しを確認しやすく、比較提案や物件概要に向いています。夕景では室内灯が窓越しに見え、入口やテラスで過ごす印象を表現できます。ただし、夕景だけでは暗部の仕様が分かりにくくなることもあります。広告の主役に夕景を使う場合でも、判断用に昼景を用意しておくと説明しやすくなります。
今回の二枚は同じモデル・同じ構図で照明を変えたの作例です。正式な日影解析や照度設計ではありません。日時・所在地に基づく検討が必要な場合は、必要精度を最初に伝え、販売用の演出と分けて依頼してください。
見積もりを比べるときは「何枚」だけで比べない
画像一枚という表記でも、図面からのモデル制作が含まれるか、既存モデルを調整するのかで作業範囲は変わります。外構、周辺建物、家具、植栽、人物の有無も揃えて比較します。納品サイズと縦横比、修正回数、構図確定後の設計変更、モデルデータの納品可否は別々の確認項目です。
依頼時には、①用途と見る人、②平面・立面・配置図の有無、③決定済みの材料、④欲しい構図と点数、⑤初稿と最終納期を一枚にまとめると話が進みます。未決定の項目は「未定」として構いません。未確定部分を制作側が勝手に確定させないことも大切です。
初稿では、色より先に形と構図を確かめる
確認用の初稿では、屋根の形、窓の位置、玄関の向き、隣地との関係が図面どおりかを見ます。形と構図を決めた後に質感や照明を仕上げると、完成間際の大きなやり直しを減らせます。赤入れは「右の窓」だけでなく、図面の位置や画像上の印を添えて共有してください。
制作上の修正と、途中で設計が変わったための変更は分けて確認します。たとえばカメラ確定後に背面のカットを追加する場合、未制作の外構が必要になることもあります。H&Tグループへは、用途・希望カット・お持ちの資料・初稿と納品の希望日をお知らせください。現時点の資料で制作できる範囲と、追加で確認が必要な項目を整理します。
掲載作例は自主制作です。実在の顧客案件を示すものではありません。
当社が制作した例と、確認できる範囲
自主制作住宅はBlenderで屋根・開口・外構をモデル化し、同じカメラで昼景と夕景を制作。構図を固定して照明による印象を比較できます。実在物件の設計施工実績や日影・照度解析ではありません。
制作例・デモを確認する ↗この記事の編集方針
株式会社H&Tグループが、サービスの依頼を検討する方に向けて編集しています。自社で制作した例、架空の企画・教材、他社の公開情報を区別し、未計測の成果や受託していない案件を実績として扱いません。費用・条件は個別の見積もりで確認してください。
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